■暖かい夢の物語   ジャンル:ファンタジー      
<時代> 中世〜現代
<舞台> ヨーロッパ
<出演者> 10人以上・・・出来るだけ多い方がいいです。メインは4人だけど。がんがんエキストラを頼みましょう!
<時間> 30分〜
<難易度> ★★★☆☆〜★★★★★
<コメント> 主人公が人間ではないので、彼をどう表現するかがポイントだと思われます。出来れば美少年にやってもらいたいですが、背の高い女性が演じてもいいと思います。それと、人数が多い方が迫力のある舞台になりそうです。村人とか、役人なんかはうじゃうじゃいた方が良いです。
一応、舞台がヨーロッパの農村なので、衣装はそれっぽいのがいいです。出来れば、観客から見て、主役(彼と奥さん)と脇役が区別しやすいように、衣装の色などを考えた方がいいでしょう。途中、王様が出てきますが、王様の衣装は冠とマントがあればごまかせると思います。てへっ。
難易度は星3つから星5つとしていますが、普通にやるだけなら3つで十分だと思います。しかし、演出しだいで星5つになりそうだなーと思ってこのような採点にしました。

とても演出しがいがありそうで、ぜひ舞台化させたい作品です。
<あらすじ> 「あのお城には怖い化け物が住んでいる」そう教えられたという孫に、老婆は優しく語り始める。とても哀しく、暖かい夢の物語を。
−遠い昔。ある小さな村に一匹の化け物が生まれた。鋭い牙をもち、歳をとらない彼のことを村人は恐れたが、やがて彼の美しい心に惹かれ打ち解けていく。彼らは幸せだった。
しかし、ある奇病が国中に蔓延し始め、王様は感染した村を焼き払えという命令を出す。彼の村も例外ではなかった。
彼は自分の屋敷に村人を集め、必死で看病するが一向に回復しない。彼はふと、悪い血を吸い出せば病気が治るのではないかと考え、村人の首筋に噛み付き、血を吸った。すると僅かだが病状が回復したため、彼は喜んで血を吸って回った。
ある日、王様の軍が彼の村にやって来た。
そして、役人たちは見てしまったのだ。横たわる村人達と、その傍らで血にまみれた美しい化け物の姿を。彼の屋敷は炎に包まれた。皆を置いて逃げられないという彼に、村人は口を揃えてこう告げる。「生きてください。あなたの中に、私達の血が流れている。私たちはあなたと共に生きていける。私たちを、殺さないで」
−老婆は語る。
沢山の村人の血を吸った所為でついに発病してしまった彼は、今でも、どこかのお城の地下で眠っている。暗く、冷たい棺の中で、大好きな村人達に囲まれた暖かい夢を見ながら−。
<備考> これは、妹・伊賀ハルが書いた「暖かい夢の物語」というストーリーを舞台用に変えたものです。原作は、「創作」の「Flash作品」のなかに絵本っぽく載せています。こちらも是非ご覧下さいvv
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